プログラミング・デザイン・マーケを際立たせるスキル【答え:文章術】

こんにちは、シンヤです!
今回はプログラミング・デザイン・マーケを際立たせるスキル【答え:文章術】というテーマでお話しします。
どの仕事でも「文章で成り立っている」
結論からいうと、ITの技術職なのに文章力が重要なのは上記の通りです。
どの仕事でも、必ず「文章」で成り立っています。
技術職がこなしている仕事は「誰かが書き起こした文章から成り立っている」ということです。
いきなりデザイナーやエンジニアに「とりあえず何か作ってよ」と言っても、動き出すことはできません。
誰かが必ず戦略をまとめて、文章に書き起こしてくれるからこそ、技術職は仕事に取り掛かれるのです。
文章を書く人は「縁の下の力持ち」
「文章を書く作業」というのは、あまり目立つ仕事ではありません。
しかし文章を書く人がいないと誰も仕事が進まないので、チームで仕事をする上では欠かせない存在です。
99%の人は「文章が書けない」
なぜ書けないのかは、理由は簡単で・・・
社会に出ても文章を書く経験が積みづらいから
です。
単純に「文章を書いたことがないだけ」という理由です。
一般的に学校では「文章術」は教えないし、学校内で実践することも多くないので、ほとんどの人は「文章を書いた経験」が足りません。
やってみるとわかりますが、文章を書くのは結構大変です。
大抵の人が最初に書く文章は「読みにくい」
理由は様々ありますが、主に以下の通りです。
- 「文字壁」を多用する
- 「箇条書き」を多用する
- 「段落番号」を多用する
- 「見出し」を書かない
- 「抽象的な横文字」が多い
- 「句点」を使わない
- 「接続詞」が多い
- 「同じ語尾」を使いすぎている
裏を返すと、上記と真逆の文章の書き方をすれば、誰でも見やすい文章が書けます。
これから詳しく解説します。
1. 「文字壁」を多用する
文字壁とは文字通り、「文字でいっぱいに塗り尽くされている文章」です。
例文をあげると、以下の様な文章になります。
ちょっとこの箇所がわからないので教えてください。このページって意図としては、ここに表示されている情報全てに関して確認してくださいって意図でよろしいでしょうか?確認や状況判断も含めたらユーザーには結構負担がかかると思うので、ページ数を減らしたほうがいいと考えています。
僕であれば、以下の様に文章を書き直します。
【相談】
このページは意図としては「ここに表示されている全ての情報を確認してください」でよろしいでしょうか?
ならページ数が多いので、ユーザーに負担がかかると思います。
ページ数を減らした方がいいと思うのですが、いかがでしょうか?
文字壁は、とにかく見辛い。
ビジネスライティングに慣れていない多くの方々が、「文字壁」を使いまくっています。
文字壁で塗り尽くされた文章が送られてくると、相手はまず頭の中で文章の構成を崩して、書き手が言いたいことを予想しないといけません。
それでは、思わぬ誤解や行き違いが生まれやすくなってしまいます。
書き手の意図と違う仕事を、相手がしてしまうかもしれません。
それは仕事を進めていく上で、大きなデメリットとなります。
2. 「箇条書き」を多用する
安易に箇条書きを使うと、文章が見づらくなってしまいます。
箇条書きを使うときは・・・
- 並列な情報になっているとき
- 2つ以上の情報を入力するとき
に対して、使うべきです。
例えば、このような感じで書くといいと思います。
今年度の売上が減っている理由3つ
・顧客が減っている
・同業他社が増えた
・広告費を削っている
3. 「段落番号」を多用する
文章の順番に流れがない場合は、段落番号は使わないほうがいいです。
流れになっていないのに「この情報の後には流れに沿った情報があるのかな?」と思わせてしまいます。
段落番号を使うときは・・・
文章の順番の流れを説明する場合
のみに限定して使うといいです。
例えば、このような感じで書くといいと思います。
カレーの作り方
1.まず人参を切る
2.次にジャガイモの皮を剥く
3.お鍋に水を入れて沸騰させる
4. 「見出し」を書かない
見出しを書くと、文章を通じて言いたいことをすぐに伝えることができます。
内容をぱっと見て、概論だけでも言いたいことが判断できます。
仕事をしている人は、みんな忙しいのです。
一つ一つ文章を見ている時間はありません。
具体的なには、主に以下のものがあると思います。
- 報告
- 連絡
- 相談
- 依頼
- 共有
- お願い
などでしょうか。
例えば僕であれば、以下のように見出しをつけて文章を考えます。
【お願い】
UIに関するコメントは、Figma上でお願いいたします。
などですね。
これだけでも「相手が何を言いたいのか」が、すぐにわかったと思います。
5. 「抽象的な横文字」が多い
抽象的な横文字とは、例えば以下の様なものです。
- KPI
- CVR
- ROI
- PDCA
これらの言葉は、IT業界ではよく使います。
僕はこれを、全くIT業界を知らない人でもうまく説明できる自信があります。
仮に「KPIってなんですか?」「ROIってなんですか?」と子供に聞かれても、答えられる自信があります。
具体的に説明すると、以下の様になります。
- KPI:目標
- CVR:コンバージョン率
- ROI:投資利益率
- PDCA:プロダクトを改善し続ける
さらに6歳の子供に説明するなら、以下の様に説明します。
- KPI
- 仕事をやる意味
- CVR
- どれだけのお客様が、商品を買ってくれたか
- ROI
- どれだけお金が儲かったか
- PDCA
- お客様を増やすアイデアを、考え続ける
などですね。
言葉の本質的な意図を説明せず、安易に横文字を使う人が多い気がします。
横文字を使った方がいいこともありますが、文章は「相手に自分の意図を伝える手段」です。
相手に意図が伝わらないなら、それは「文章」ではありません。
6. 「句点」を使わない
文章というのは、適度に句点(。←これ)で区切るといいです。
句点は「この文章はここで終わりです」という意味を持たせます。
つまり、助長な文章になりにくいということです。
7. 「接続詞」が多い
文章の接続詞は最小限に抑えると、見やすくなります。
接続詞とは「〜が」「〜なお」「〜または」など、文章と文章をつなげる役割をはたす単語のことです。
接続詞を使いすぎると、前後のどちらが「本当に伝えたいことなのか」わからなくなってしまいます。
使うときは、入れないと前の文章の意味が伝わらない場合のみ、使うといいです。
接続詞を使いすぎると・・・
- 文章がわかりづらくなる
- 文字壁が発生しやすくなる
- 助長な印象を与える
などのデメリットがあります。
接続詞を使いすぎる癖は、「断言する単語で文章を終わらせる」習慣をつけると防げます。
8. 「同じ語尾」を使いすぎている
日本語というのは理由はわからないですが、同じ単語を繰り返し使いすぎると、幼稚な印象を与えます。
特によくあるのが、同じ語尾を繰り返し使ってしまうことですね。
「〜です」「〜ます」「〜でしょう」「〜した」などです。
これを防ぐには・・・
- 3回以上同じ語尾を使わない
- 一つ同じ語尾を使ったら、次は違う語尾を使う
- 章の締めくくりは「〜でしょう」で締める
などで対処できます。
「結論」「理由」「具体例」で誰でも見やすい文章が書ける
人に何かを伝えるときは・・・
- 結論
- 理由
- 具体例
この順番に文章を組み立てて説明するといいです。
以下が例文です。
【相談】← 結論:何をしたいか?
→ バナーのテキスト文について相談したいです
【内容】← 理由:なぜしたいか?
来週、新しいバナーを作ります。
それに伴い、以下の訴求が考えられると思っています。
1. 他社より価格が安い
2. 業界最大規模
3. ユーザー満足度No.1⭐️
自分は⭐️マークの「3. ユーザー満足度No.1」がいいと思っています。
【理由】← 具体例:なぜそう言えるか?
・ ユーザーの声を入れられる
・ 満足度No.1で訴求しているバナーは少ない
・ CPCが安い
・ かつCTRも高そう
つまり「伝えたいことを簡潔に、分かりやすく伝えましょう」ということです。
このように「結論」「理由」「具体例」の順に組み立てる文章術を「PREP法」といいます。
文章が書けるとどの仕事でも応用できる
理由は先ほども申し上げた通り「あらゆる仕事は文章を書くことから始めるから」です。
例えば・・・
- プロジェクトを作る
- プロジェクト計画書
- 事業を起こす
- 事業計画書
- YouTube
- 台本
- 広告
- キャッチコピー、リード文
- システムを作る
- 機能仕様書
- 営業
- 各種提案書
などですね。
要件や仕様をまとめ上げられる人は、かなり重宝します。
意思決定者の頭の中身を言語化して仲間に共有しないといけないので、どの仕事でも必ず「文章を書くこと」から始めるのです。
少しオーバーな言い方をすると、文章を書いた経験がない人は「誰かが決定した要件にしたがっている」ということです。
そのような働き方が「いい」か「悪いか」は人によります。
僕は「想像的で0から何かを生み出す仕事がしたい」と思っているので、文章術を身につけて意思決定者になりたいと思っています。
本質的にやりたい事は「誰かに何かを届けること」
「文章を書く作業」と、「仕事をする」というのは、本質的にはやりたい事は同じです。
それは・・・
相手に何かを届ける事
です。
仕事というのは、「第三者の問題を解決する事」だと、僕は思っています。
つまり、相手に「問題解決方法を届けている」のです。
文章というのは、「相手に自分の意図を伝える手段」だと、僕は思っています。
つまり、相手に「自分の考え方を届けている」のです。
どちらも「相手に何かを届ける事」という点で見ると、同じでしょう。
「文章術」を身につける方法
答え:とにかく「文章を書く」
これ以外方法はありません。
「学問なき経験は、経験なき学問に勝る」の言葉通り、いくら勉強しても文章術は身に付きません。
ちなみに僕は、文章術を学んだことは「一度もありません」。
文章を書いていく中で、うまくいかない箇所や疑問点が出てきたら、都度調べつつ実践していきました。
知識ばかり身につけると「頭でっかち」となります。
頭ばかり大きくなり身動きが取れなくなるので、適度に言語化してアウトプットを残すのが大事です。
肌感覚ですが、アウトプットとインプットの比率は「8:2」ぐらいがちょうど良いと思います。
「アウトプットが8」で「インプットが2」ですね。
ブログを作って、2,000文字の記事を100記事ぐらい書けば、誰でも文章術が身につくと思います。
まとめ
- どの仕事も「文章で成り立っている」
- なので技術職も、文章術を身につけると役に立つ
- だが、大抵の人が最初に書く文章は「読みにくい」
- 「結論」「理由」「具体例」を意識すると、誰でも見やすい文章が書ける
- 文章術を身につけるには「とにかく書く」しかない
今回は以上になります。
- プログラミング・デザイン・マーケを際立たせるスキル【答え:文章術】